ちち日記 (がんと毒親に負けない)

進行性乳がん患者と精神疾患の父との戦い

毒親 26

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精神科から精神科への転院の様子の続きです。転院に掛かった時間は、長くはないのですが、詳細に書いておこうと思っています。

父の病棟へ上がると、看護師から、薬や書類、父に渡せなかった品物などが私に渡されました。

病棟は、退院する人がいるからか、何となく落ち着かない雰囲気がありました。

主治医や看護師からの申し送り等の話しはありませんでした。

そして、父が、ガラスのドアの向こう側に現れました。40代位の女性が父と腕を組んで並んでこちらに向かって来ます。異様な空気が流れていました。

父が、ドアから出ようとすると、女性が泣き出し、一緒に出ようとします。民間救急の方が、体でドアを押して女性を止めます。その様子を入院患者が遠巻きに眺めています。看護師が気づいて、女性をなだめていました。

普通の病院の退院とは違う、緊張と今までに経験の無い情景でした。

父の第一声は、

「俺は、何処に行くのか解らない。」

でした。私は、

「大丈夫だから」

と返しました。 父は、精神科の薬のせいでしょうか、感情の起伏は穏やかに見えました。ただ、口元が止まらない、ろれつが回らない状態でした。

民間救急の方達が、父に優しく話しかけ、車🚑へと誘導してくれました。

思ったより、抵抗も無く民間救急車に乗り転院先へ。

私と従姉妹は、別の車で転院先へ。

夫は、清算、荷物等の片付けで少し遅れての出発でした。

緊張は、続きます。

娘の作品

ストラップ

わんちゃんのペア。肉球が可愛い💕

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